とある病院薬剤師がビタミンKを多く含む食品についてわかりやすくまとめてみた

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ビタミンとは

ビタミンは体内で合成できないものの、正常な生理機能の維持に必要不可欠な微量有機化合物である。

13種類あり、各ビタミンはそれぞれ異なる生理的役割を担っている。食事からの適切な摂取が重要で、過不足のない摂取が求められる。

ビタミンの種類

現在、13種類の化合物がビタミンとされており、その溶解性に基づき、

水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC)

脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)に分類されます。

ビタミンの働き

各ビタミンにはそれぞれの働きがあり、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCは抗酸化機能を持つビタミンの代表です。

また、ビタミンCは酸化されたビタミンEを還元し、抗酸化能を回復させるという相互作用があり、

サプリメントでビタミンEのみを過剰に摂取すると、この両者のバランスが崩れる可能性があります。

また、ビタミンDは骨の健康維持に寄与します。

なお、ビタミンDとカルシウムを併用する方が、骨折予防効果が高い可能性も報告されています。

ビタミンKは血液の正常な凝固に働き、骨の健康にも働きます。

ビタミンB1、B2、ナイアシンはエネルギー代謝を助ける働き、ビタミンB6はたんぱく質代謝を助ける働きがありますので、

エネルギーやたんぱく質摂取量に応じてこれらビタミンの摂取を増やすことも必要です。

ビタミンB12と葉酸は赤血球の生成や神経細胞の機能維持に対して協力して働きます。

厚生労働省HP より引用

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-027

ビタミンKについて

ビタミンKは血液を凝固させる働きを持つ脂溶性ビタミンです。

自然界に存在するビタミンKには緑葉野菜、海藻類、緑茶、植物油などに含まれるビタミン K1(フィロキノン)と、

体内の腸内細菌によって合成されるビタミンK2(メナキノン)があります。

ビタミンKは骨に存在するオステオカルシン(カルシウム結合タンパク質)を活性化し、

カルシウムの骨への沈着を促して流出を防ぎます。また、コラーゲン生成を促進し骨質を改善するため、

骨粗しょう症の治療薬にも使用されています。

脂溶性ビタミン

脂溶性ビタミンは脂肪(脂質)に溶け、具体的には以下のものが含まれます。

  • ビタミンA
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • ビタミンK

脂溶性ビタミンは肝臓や脂肪組織に貯蔵されます。ビタミンAまたはDを過剰に摂取すると、体内に蓄積して有害な影響が現れることがあります。

食物中の脂肪が脂溶性ビタミンの吸収を助けるため、低脂肪食を実践した結果として脂溶性ビタミンの欠乏症になることがあります。

一部の病気(吸収不良を引き起こす病気)によって脂肪の吸収が阻害され、その結果、脂溶性ビタミンの吸収も阻害されることがあります。

鉱物油など一部の薬にも同じ作用があります。脂溶性ビタミンは鉱物油に溶け、鉱物油は体内に吸収されません。

このため鉱物油(例えば、下剤として)を摂取すると、脂溶性ビタミンは吸収されずに体外に排出されます。

脂溶性ビタミンは加熱調理では破壊されません

MSDマニュアル より引用

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/11-栄養障害/ビタミン/ビタミンの概要

ビタミンK1(フィロキノン)

この型は植物に含まれ、食事から摂取されます。脂肪と一緒にとると、よりよく吸収されます。フィロキノンに毒性はありません。

ビタミンK2(メナキノン)

この型は腸内細菌によって生産されますが、少量しか生産されません。

一部の国では、メナキノンがサプリメントとして使用されています。

smarju HP より引用

https://smartdock.jp/contents/symptoms/sy057/#:~:text=血栓症とは、血液,することが大切です%E3%80%82
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ビタミンKを多く含む食品について

ビタミンKの食事摂取基準2025年版(目安量)は、男女共に成人(15歳〜)で1日に150㎍とされ、現状の日本人の食事ではこの量を満たしています。

ビタミンKは多量に摂取しても健康被害が見られないことから、上限量は設定されていません。

高齢者、抗生物質を服用している人、骨粗鬆症のリスクが高い閉経後の女性などは、多めに摂るように心がけましょう。

ビタミンKを多く含む食品

令和元年国民健康・栄養調査における日本人のビタミンKの1日の平均の摂取量は240μg

食品群別の摂取量で見ると、野菜類からの摂取が最も多く、次いで豆類、油脂類、肉類の順に多く摂取されています。

藻類

あまのり・ほしのり:1枚2g(ビタミンK量:52μg)

いわのり 素干し:1枚3g(ビタミンK量:51.5μg)

カットわかめ 乾:1人分10g(ビタミンK量:160μg)

あまのり 味付けのり:1人分3g(ビタミンK量:19.7μg)

ほしひじき ステンレス釜・鉄釜 乾:大さじ1 2g(ビタミンK量:11.6μg)

野菜類

パセリ 葉 生:1枝15g(ビタミンK量:127.5μg)

しそ 葉 生:10枚7g(ビタミンK量:48.3μg)

しそ 葉 生:10枚7g(ビタミンK量:48.3μg)

豆類

挽きわり納豆:1パック30〜50g(ビタミンK量:306.9〜465μg)

肉類

にわとり 皮 もも 生:1枚30〜40g(ビタミンK量:36〜48μg)

乳類

ナチュラルチーズ パルメザン:大さじ1 6g(ビタミンK量:0.9μg)

普通牛乳:コップ1杯 200mL(ビタミンK量:1μg)

卵類

鶏卵 卵黄 生:1個16g(ビタミンK量:6.24μg)

油脂類

大豆油:大さじ1 12g(ビタミンK量:25.2μg)

健康長寿ネットHP より引用

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-k.html

ビタミンKによる副作用について

ビタミンK欠乏症

ビタミンK欠乏症乳児、特に母乳で育てられている乳児に最も多くみられます。

この欠乏症は出血を引き起こすことがあるため、すべての新生児にビタミンKの注射を投与するべきです。

ビタミンK欠乏症の主な症状は出血で、皮下出血(あざができます)、鼻や傷からの出血、胃出血、腸出血があります。

ときに、胃の中の出血により、血が混じった嘔吐を起こすことがあります。

尿や便に血液がみられることがあり、または便が黒いタール状になることがあります。

新生児では、脳内や脳の周囲で生命を脅かす出血が起こることがあります。

凝固因子は肝臓でつくられるため、肝疾患があると出血のリスクが高くなります。

ビタミンK欠乏症で骨が弱くなることもあります。

MSDマニュアル より引用

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/11-栄養障害/ビタミン/ビタミンk欠乏症#原因_v45106780_ja

臨床現場で病院薬剤師として思うこと

ワーファリンを服用している患者に対してビタミンKは非常に注意しなければならない重要な項目ですね。

そのため、ビタミンK製剤の服用有無、ビタミンKを多く含む食事など日頃から気をつけて業務を行っています。

また、その内容に対して患者に分かりやすい形で情報提供していくことは薬剤師にとって腕の見せ所ではないでしょうか?

そのためには全体像の把握、理解をしておくことが最低限であり、そこからがスタート地点だと思っています。

さいごに

生きているうちに病気になることはあると思います。

その際にどのような対処をすれば良いのか不安に思いながら周りに相談をしたり

自身でインターネットで検索して調べる方は多いと思います。

その1つのお助けツールとしてこちらの記事を参考にして頂けたら嬉しいです。

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