とある病院薬剤師が骨密度の重要性についてわかりやすくまとめてみた

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骨密度とは

OBPクリニック HP より引用

https://obp-clinic.jp/feature/2024/02/07/骨密度を測定しませんか?/

骨密度とは、骨を構成するミネラル(カルシウム、リン)が骨にどれくらい詰まっているかを骨の単位面積当たりの骨量として算出したものです。

骨の強さを表す指標の1つとされており、主に骨粗しょう症の診断や経過観察に用いられます。

骨粗しょう症は骨が弱くなることで骨折しやすくなる病気です。

特に高齢の女性に起こりやすく、女性ホルモンが減少して骨量を調節する力が弱くなることで引き起こされます。

骨の丈夫さを表す骨密度が骨粗しょう症や、骨粗しょう症予備軍の重要な診断材料となります。

骨折が起こらなければ、骨密度の低下自体は自覚する症状がないことがほとんどです。

予防や早期発見のために、40歳以上の閉経後女性では数年に一度は骨密度を測定することが推奨されています。

骨密度の低下に気付いた場合は、なるべく早い段階で食生活の工夫や薬物治療による骨密度の改善が大切になります。

Medical note HP より引用

https://medicalnote.jp/checkups/210525-001-DL?utm_campaign=骨密度&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo

骨密度の測定方法について

骨密度測定の方法はいくつか種類がありますが、超音波を用いる方法とX線を用いる方法の大きく2つに分けられます。

超音波法

安全で簡便な検査であるため、主に人間ドックや健康診断で用いられることが多い方法です。

超音波を踵骨や橈骨とうこつ(前腕の骨)、脛骨(すねの骨)に当てて骨密度を測定します。

しかし骨折する頻度が高い腰の骨や太ももの付け根の骨で測定しませんので、少し信頼度が下がります。

DEXA法

DEXA法は特に正確な骨密度測定ができる方法で、骨粗しょう症の確定診断のための標準手法に定められています。

主に骨折の生じやすい腰の骨や太ももの骨などの骨密度をX線で測定します。

ただし、大がかりな装置が必要なうえ、少量の放射線を用いる検査であることから、

健康診断や人間ドックの場面で使われることはあまりありません。

このような装置がない場合は、アルミニウム板の上に手のひらをのせてX線を用いて骨密度を測定するMD法という検査が行われることもあります。

X線を用いた検査は特に、骨粗しょう症の治療が必要と思われる人、高齢者、骨粗しょう症によるものと疑われる骨折歴がある人、

病気や薬剤により骨粗しょう症のリスクが高い人に対して行われます。

骨粗しょう症の確定診断に用いられる方法であり、この検査結果をもって骨粗しょう症かどうかが分かります。

また、骨粗しょう症の治療を行っている人の経過観察にも用いられることがあります。

Medical note HP より引用

https://medicalnote.jp/checkups/210525-001-DL?utm_campaign=骨密度&utm_medium=ydd&utm_source=yahoo
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骨密度の評価(YAM値)について

ORGANON HP より引用

https://www.organon-contact.jp/healthcare/osteoporosis/osteoporosis/diagnostic-tests/index.html

YAM値は、「Young Adult Mean(若年成人平均値)」の略で、骨密度を評価する指標の一つです。

20歳から44歳までの健康な同性の平均骨密度を100%としたとき、測定した骨密度がその何%にあたるかを示す値です。

例えば、YAM値が80%という場合は、同性の若年成人平均と比べて、骨密度が20%低いことを意味します。

YAM値が高いほど、骨密度が高いと判断されます。YAM値は、骨粗鬆症の診断に用いられる重要な指標の一つです。

一般的に、YAM値が70%未満の場合は骨粗鬆症70%以上80%未満の場合は骨量減少(骨粗鬆症予備群)と診断されます。

80%以上であれば正常範囲とされています。(脊椎圧迫骨折がある場合はYAM値によらず骨粗鬆症と診断されます)

ただし、YAM値は骨密度の評価であり、骨の強度を直接反映するものではありません。

骨粗鬆症の診断や治療方針の決定には、他の要因も考慮する必要があります。

臨床現場で病院薬剤師として思うこと

私は整形外科・外科病棟の病棟担当薬剤師でもあるので骨折の患者及び骨粗鬆症の患者はよく入院されます。

私自身は現在まで骨折をしたことがないのですが痛々しいですね。

医薬品の前に骨折しないように、骨粗鬆症にならないように事前に準備しておくことが大切だと感じます。

そのためには日頃の栄養や年齢によって注意していかなければならない疾患についてを理解しておかなければいけませんね。

さいごに

生きているうちに病気になることはあると思います。

その際にどのような対処をすれば良いのか不安に思いながら周りに相談をしたり

自身でインターネットで検索して調べる方は多いと思います。

その1つのお助けツールとしてこちらの記事を参考にして頂けたら嬉しいです。

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