とある病院薬剤師が腫瘍マーカーについてわかりやすくまとめてみた

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腫瘍マーカーとは

腫瘍マーカー検査は、がんの診断の補助や、診断後の経過観察、治療の効果判定などを主な目的として、腫瘍マーカーの測定を行う検査です。

腫瘍マーカーとは、主にがん細胞によって作られるタンパク質などの物質で、がんの種類や臓器ごとに特徴があります。

がんかどうかは、腫瘍マーカーの値だけでは診断できません。

また、がんの進行や転移などの経過についても、腫瘍マーカーの値の変化だけでは判断できません。

このため、がんの診断や、診断後の経過観察、治療の効果判定を行う場合には、画像検査や病理検査などその他の検査の結果も併せて、

医師が総合的に判断します。

検査方法

腫瘍マーカー検査は、血液や尿などに含まれる腫瘍マーカーの量を測定して行います。

腫瘍マーカーの値は、一般に体の中にあるがんの量が増えると高くなり、減ると低くなると考えられます。

腫瘍マーカー検査では、このことを利用して、体内のがんの量を推定し、がんの経過や治療の効果などについて調べます。

がんの種類によっては、複数のマーカーを組み合わせて検査することもあります。

がん情報サービス HP より引用

https://ganjoho.jp/public/dia_tre/inspection/marker.html

主な腫瘍マーカーについて

がんの種類ごとの主な腫瘍マーカーは以下のとおりです。

甲状腺がん:CEA(基準値:5.0 ng/ml以下)

肺がん:CYFRA(基準値:3.5 ng/ml以下)、CEA、ProGRP(基準値:81pg/ml未満)、NSE(基準値:16.3 ng/ml以下)

食道がん:SCC(基準値:1.5 ng/ml以下)、CEA

胃がん:CEA、CA19-9(基準値:37.0 U/ml以下)

大腸がん:CEA、CA19-9

肝臓がん(肝細胞がん):AFP(基準値:10.0 ng/ml以下)、PIVKA-Ⅱ(基準値:40mAU/ml未満)、AFP-L3分画

胆道がん:CA19-9、CEA

膵臓がん:CA19-9、SPan-1(基準値:30.0U/mL以下)、DUPAN-2、CEA、CA50

腎盂・尿管がん: NMP22

膀胱がん:NMP22、BTA

前立腺がん:PSA(基準値:4.0 ng/ml 以下)

乳がん:CEA、CA15-3(基準値:25.0 U/ml以下)

子宮頸がん:SCC、CA125(基準値:35.0 U/ml以下)、CEA

卵巣がん:CA125

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臨床現場で病院薬剤師として思うこと

腫瘍マーカーは臨床現場で一定頻度使用しているものに関しては感覚的に覚えていくのですが

使っていないと忘れてしまうので整理してみました。

多少知識があるだけで連動して繋がっている知識を把握しようとすると幅広く知識を身につけることが出来ます。

その知識を利用して今後も医療、患者に貢献していこうと思います。

さいごに

生きているうちに病気になることはあると思います。

その際にどのような対処をすれば良いのか不安に思いながら周りに相談をしたり

自身でインターネットで検索して調べる方は多いと思います。

その1つのお助けツールとしてこちらの記事を参考にして頂けたら嬉しいです。

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